自分が知っている限りの山での安全について少しずつ記していくつもりです
ーロッパのスキー場で黄色とクロのチェッカーフラッグを見たら雪崩れ注意報。スキー場を知りぬいて、雪崩れの知識の高いガイドと一緒でない限りは、オフピステはやめておいたほうが無難。
雪崩ビーコン、スコップ、ゾンデ棒 種の神器などといわれはじめたが、ただ持っているだけでは巨人の引き出し方を知らないでアラジンの魔法のランプを持っているのと同じこと。まず、この3つの道具は、無いよりは良いが、これがあるからといって雪崩れにあう確率が減るわけでもないし、雪崩れに遭ったとき助かることが保証されるわけでもない。雪崩れに巻き込まれた人にまだ息があって、アンテナの指向性、複数の発信音、などに惑わされず、精神的な動揺に負けずにビーコンを使いこなして、ポイントを定め、ゾンデ棒で確定する(これが結構難しい)。雪崩れのあとの重く締まった雪に充分耐えられる強度のあるスコップ(テストしておく)で、掘り出す。これを二次雪崩れの恐怖と闘いながら15分のうちに決めなければならない。
 要するに普段から、少なくともビーコンについてはいざというときのために使用法を習熟しておく必要がある。
氷河上のアンザイレン めて日本から来たときは、氷河上にいても、アンザイレンしないで歩いていたこともあって、ズボッと半身クレバスにはまりこんでルックサックのおかげで引っ掛かって止ったこともあったのを思い出す。スキー中のアンザイレン
”氷河=クレバスがある”と思って行動するべきだ。ただアンザイレンの方法をよく理解していないでいざという時に対処できないようなアンザイレンはしないほうが無難かもしれない。
 基本は各人の間隔は予想される危険度等にあわせて8〜15メートル、ロープは弛んで雪に接しているようなことはなくある程度張っていて、墜落時に余分なショックがかからないようにする。この場合基本的にはロープはループして手には持たない、墜落のショックがかかった場合、手を痛めたり、ループ分だけ墜落距離を大きくしてしまうからだ。墜落のショックはクライミングの確保と同じようにまず長く伸ばしたロープが受けその伸びで衝撃を和らげ(ここのところは墜落距離にたいしてロープが長ければ長いほどロープの伸縮性が大きくなって衝撃が和らげられるというクライミングの時の理論と同じだ。それゆえに8〜15メートルもの間隔をとるわけだ)、ハーネスをとおして体全体でうける。氷河上での危険を知るには、氷河そのものを知る必要があるので氷河のページもぜひ見てください
アルパインスタイルでのロープ連結について 記の氷河上でも同じだが、アルパインスタイルの行動中は、ロープをハーネスにじかに結ぶことはしないで、安全環付の強度の高いカラビナを使用するが、ショックがかかる方向によっては、開閉部にロープの力がかかってしまう事故があったため現在のところ、環付ビナを二個使い、開閉部の位置を替えてロープと接続するようになった。
クレバスに落ちた人を止めた、その後どうする 人のときだと止めるだけでも大変だ、止めた後も引きずりこまれないように体勢をたてなおさなければならない。墜落者の体重がかかっている状態なので十分に注意する。体勢が整ったら墜落者を引き上げるためのポイントを作らなければならない。雪が極端に硬い場合はピッケルのシャフトを縦に打ち込むことも可能だが、ほとんどの場合は支持力が不足だ。
 墜落者が自力脱出できる状態でそのテクニックを持っている場合は脱出の間、墜落を止めた確保者がボディ・ビレイしている間のセルフ・ビレイ用として使うことは可能な時もある・・・・・・・。引き上げのポイントを作るには、適度の角度の雪中にデッド・マンやピッケル、ストック、などのアンカーを埋め込み、力のかかる方向に対してアンカーが雪中に入り込んで行くようにセットしこれを支点にして引き上げを行うのだが、墜落者の体重を支えつつこの作業を行うことは難しい。周囲に他の人がいた場合は援助してもらうのが一番手っ取り早い方法だ。もう一度確認する。雪面に対して縦にピッケルを差し込んだもので(差し込める程度の硬さの雪では)引き上げ作業を行うには支持力が不足である。
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